KLab Ventures代表ブログ『鴻鵠之志』より転載)

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投資活動のヒントになると期待し、「ワーク・シフト」を読了しましたので
その読感メモ。

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※本を読みたい人はこの先ネタバレ注意!


著書では2025年の世界がどのようになっているかを予測し、その世界で人々がどう適応していかなければならないのかを考察しています。

投資のヒントにも勿論なったのですが”キャリア”について深く考えさせられました。

キャリアを考える上で外部環境の変化を予測するのは非常に大事なことです。僕自身物心つく頃にバブルが崩壊して当時4大証券会社の一角だった山一證券が経営破綻したニュースなどにショックを受け、「大企業に入っても安定なわけじゃないんだ!?」と実感しました。

就職活動中の学生にとっては大量にある会社情報を処理するだけで目の前がいっぱいになってしまうことも多いと思いますが、こういった本を読みながら大きな時代の流れで自分のキャリアを見つめなおすという作業をすることはとても大事だと思います。

詳細は割愛しますが、未来の世界は、
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・デバイスの進化でいつも時間に追われ続けていて
・仕事の中心がオンラインになり常に孤独にさいなまれ
・貧富の差がさらに2極化し、新しい貧困層が出現する
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上記のようなストーリーが現実的であることを検証しています。
そのような未来の中で一人ひとりが「3つのシフト」を意識するのが大事だと言っています。

第一のシフトは、
「時間が経っても価値を失わない高度な専門技能を研鑽すること」

クラウドソーシングやオフショアの対象となるようなスキルやコンピューターに置き変わってしまうスキルは価値を失ってしまう。その対象にならないような独自の専門スキルはなにかを不断に考える必要があるということ。

第二のシフトは、
「心の平静と活力、情熱を生み出す自己再生コミュニティーの構築」

未来の世界はオンラインでものごとが進むことが多くなり人とコミュニケーションをとらないでも仕事を進めることが可能となる。そのような世界では常に孤独感にさいなまれるので人間として信頼関係のあるコミュニティー(本書ではMAX15名程度と言及)が必要となる。

第三のシフトは、
「何を価値にして働くか?を各々が定義する」

働く目的として生産と消費という価値基準を中心とした時代は徐々に終わり、なんのために働くか?という価値が多様化する時代にあって報酬というのはその価値提供の一部でしかない。平均寿命も定年も延びることが予想される中で長い職業人生をこれまでのような画一的な基準の中で仕事を選択するのではなく自分の中の価値基準で仕事を選択するべきである。


私自身今なんのために働いているか?と言われれば、
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・KLab Venturesの社長として責任とリーダーとして意思決定をくだすというかけがえのない経験
・日本の将来において最も重要と言っても過言ではないスタートアップのエコシステムに貢献する
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この2つのために働いています。なので私の中の第三のシフトは報酬ではなくてこの2つです。

また、私が日々会ってるスタートアップの人たちは普通に会社に入ればそこそこの給料もらえる人物ばかりですが、リスクを取って起業しそれぞれに自分の中の第三のシフトを定義しているように思います。

みなさんにとっての第三のシフトはなんでしょう??

特に学生にとっては本書を読み込むことは遠回りでも就職活動のためになると思い紹介しました。
もし興味あったら読んでみて下さい^^